第64回日本心臓病学会学術集会

2016年9月23日(金)~25日(日)東京国際フォーラム 会長:代田浩之 テーマ:進化する臨床心臓病学

会長挨拶

会長:代田 浩之

第64回日本心臓病学会学術集会を2016年9月23日(金)〜25日(日)に、東京国際フォーラムにおいて開催させて頂きます。わが国の臨床心臓病学を率いてきた歴史ある本学術集会を開催できますことを大変光栄に思っています。

本学術集会は"進化する臨床心臓病学"をメインテーマとしました。臨床心臓病学は様々な技術の進歩、新薬と医療機器の開発によって革新的な進歩を遂げていますが、一方で、医療を取り巻く社会環境も大きく変わりつつあります。すなわち我が国の急速な高齢化、医療政策の変化、情報システムの革新、そしてヒトに関わる研究の倫理指針の整備などが、その例として挙げられます。臨床心臓病学も個々の診断法、治療法の発展と共にその社会における位置づけをこれまで以上に真剣に議論する必要があると考えられます。その観点から他領域・多職種からの参加、個々の医療施設だけでなく在宅医療や介護施設を含む連続的なケアシステムからの論議、さらに先進的医療開発を支える産学連携や予防医学的アプローチにおける公的機関との連携などが重要です。臨床心臓病の守備範囲は大きく広がっていると言えます。このような変化に対応し、絶えず発展する臨床心臓病学を“進化、Evolution”という言葉で象徴することにしました。最新の臨床心臓病の進化を多方面から議論したいと考えています。もちろん、例年と同様にシンポジウム、ジョイントシンポジウム、コントロバーシー、ビジュアルワークショップ、教育講演、メディカルスタッフセッション、ハンズオンセミナー、モーニングレクチャーなどを企画し、心臓病学会の重要なミッションである臨床教育のセッションも豊富にそろえて、医療面接や身体所見の取り方などの基本的な研修から、画像診断、侵襲的診断・治療手技、集中治療をはじめとして循環器専門医が体得するべき事項を様々なプログラムで研修してもらいたいと思っています。

坂本レクチャーはImperial College LondonのDavid A Wood先生にご講演いただきます。ヨーロッパの臨床心臓病の現状と展望を大規模な登録研究から紹介いただきます。その他、海外から多くの先生方に特別講演、ジョイントシンポジウムなどをお願いしています。

第64回の本学術集会が心臓病に関係する方々の充実した研鑽の場、また素晴らしい出会いの場となりますよう鋭意準備をして参ります。

本学術集会が必ずや日本の医学・医療のレベルの向上に多大な貢献をするものと信じつつ目下鋭意準備を進めて参りますので、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

第64回日本心臓病学会学術集会
会長 代田 浩之(順天堂大学大学院医学研究科 循環器内科学)

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